「ふ、まあ、それはそうね」
优那は得意気に髪をかき上げてみせる。きらきらと辉く金髪からいい匂いが届き、総太郎はどきりとしながらも、この美しい少女に负けてしまったことに改めて悔しさを覚えた。
「でも、弱い男を叩き溃したところで退屈なだけだし、今日みたいな互角の胜负で胜ち取った胜利のほうが万倍の価値を感じるわ。あなたとの胜负で得る胜利の喜びは何物にも代えがたい。これ以上ないくらい、今はいい気分よ」
総太郎を见下ろす优那の顔は愉悦に満ちている。
「あなたをライバルと认めたこと、间违いではなかったわね」
「くっ……」
「この负けが悔しければ、腕を上げて私に食い下がってくることね。私もあなたをやすやすと寄せ付けるつもりはないけれど」
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ひとつ息をついて、総太郎はうなずく。声に意地を込めて、优那に强い意志をぶつけた。
「わかりました。俺ももっと技を锻え上げて、次は必ず先辈に胜ってみせます」
「そうこなくては面白くないわ。あなたが强いからこそ、私も自らを锻え上げることに热中できるのだもの」
総太郎は笑顔でそう言いつつうなずいてみせる。
「さて、私の胜ちで胜负は终わったのだから、约束を果たしてもらうわよ」
「え?」
「私から夺ったレオタード、返してもらうわね。さあ、はやく持ってきなさい」
こうして、総太郎は优那から夺った戦利品を夺い返されることになってしまったのだった。
薄めのピンク色をしたシンプルなデザインのレオタードを胸に抱きしめるようにして、优那は今まで见せたことのないような柔らかな笑顔を见せる。
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「あぁ、やっと私の手元に戻ってきたわね。このレオタードは私と一绪に数々の大会で栄光を味わってきた、いわば戦友のような存在なの。この子を取り戻すことができて、今日は感无量だわ」
「そうだったんですか……」
そんなに大切なものであったとは思いもよらず、総太郎はスケベ心から軽々しくレオタードを夺い取ってしまったことを反省した。
「この子のためにも、今日はどうあっても胜ちたかった。必死で稽古を続けてきた甲斐があったわね」
と、半ば恍惚とした笑顔でそう言ってから、优那は総太郎にジト目を向ける。
「それで、この子にどのくらい精液を染み込ませたのかしら、あなたは?」
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