なんとか足を戻して着地させ、そのまま后方に数歩ほどたたらを踏みつつも踏みとどまる。
优那の强烈なハイキックが、よりによってカウンターの形でまともに炸裂したが、総太郎は倒れなかった。
だが、视界は定まらず、自分が立っているかどうかすらも分からない。そんな彼を前にして、优那はすでに胜ちを确信したような声を総太郎に浴びせる。
「残念ね、総太郎と私では同じタイミングで蹴りを放てば结果はこうなるのが当然なのよ。新体操で锻えられた私の腰は、あなたのそれよりもずっと柔らかくて回転が鋭い。そして、もっと致命的な差は――」
优那はウィンクをしつつ、愉快そうに笑った。
「ふふっ……私のほうが、あなたよりもずっと脚が长いんだもの、先に届くのが当然よ」
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「う、ううぅ……」
すらりとした优那の脚线美が、総太郎の视线の先に见える。优那はキックを放ったまま、その脚を伸び切らせて静止していたのだ。
その脚は総太郎のそれと比べると明らかに长く、そして女性的な丸みを帯びた美しさを备えている。この芸术品であり凶器でもある脚の前に、総太郎の燕撃斧は届かなかった。
优那はゆっくりと脚を畳の上に戻すと、乱れた长い金髪を両手でふわりとかき上げ、背中に送る。金色の长い髪が舞い上がり、花のような香りが道场に広がった。
そして――优那の目に、获物を前にした猫科の猛獣のような光が宿る。
「さあ、これでトドメよ!」
优那は素早く総太郎の背后に回ると、前方宙返りをしながら総太郎の肩に飞び乗ってくる!
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ガシッ!
「あうっ……!」
强い冲撃を受けて総太郎は倒れそうになるも、本能的に踏ん张って耐える。
ちょうど、総太郎が优那を肩车しているような格好となった。
「よく倒れなかったわね。ふっ、ご褒美に天国を味わわせてあげるわ」
総太郎の肩に飞び乗った优那は太ももを彼の首に络め、首四の字固めの形にする。
「うう……!」
优那の太もものすべすべとした感触を両頬に感じる総太郎。そして、优那は后ろに体重をかけて倒れ込む。
ドサッ……!
「ぐうっ……」
こうして、総太郎は首を优那の脚で绞められた状态で、畳の上に倒されてしまった。
両手は自然と优那の脚を外そうと、足首やふくらはぎに手をかけて力を入れるも、力强い太ももの绞めつけは缓む気配がない。
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