「ぐっ!」
钝い痛みが走り、総太郎はさすがに动きを止めてしまう。优那はその隙に総太郎の上から飞び退き、総太郎もなんとか立ち上がる。股间への攻撃はほんの軽いものだったので、痛みはさほど深刻なものではなかった。
「ふうっ、まったく手癖の悪い……」
「判断を误りましたね、优那先辈。顔面骑乗で性的に追い込むつもりなら両手を踏みつけるのではなく、最初から俺の股间を责めるべきだった」
「ふ、そうね。私にもう少し膂力があれば、両腕を封じた上で足コキをしてあげたところだけど、まあ无理なものは仕方がないわ」
気にしたふうもなく、优那は肩にかかった金髪を手で背中に送る。そんな仕草もいちいちしなやかで、姫乃の优雅さとはまた违った上品さを优那の动きからは感じる。
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(改めて见ても、绮丽な人だ……この人とやり合っていれば色仕挂けに强くなるかな……)
あからさまな色仕挂けをしてこずとも、多少なりとも総太郎は优那の动きに见とれてしまう。彼女を相手に最后まで平常心で胜ち切ることができれば、それは得难い経験になるような気がするのだ。
(それにしても、どうやら先辈は今ので胜负を决めるつもりはなかったな。余裕かまされてるようで面白くないぜ)
多少の怒りが涌いてくる。こうなると、优那の余裕をまずは崩してやらなければならない。
「ふうっ……」
総太郎は腰を落とし、飞び込む準备をする。
今の优那を倒すにはどうすればよいのか。突き、蹴り、セクハラ、どれも防がれてしまうであろう。総太郎の持つ手札はひとつも优那には通じないのだ。
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それでも総太郎は、不思议と后ろ向きの感情を覚えはしなかった。夏の胜负では封杀されて絶望感を味わったものだが、似た状况である今は、胜负のヒリヒリとした紧张感を楽しむ気持ちが胸を満たしている。
(この鉄壁の守りをどう崩すか、俺の持てる力をすべて引き出して答えを出すんだ。手强いが、挑み甲斐があるってもんだぜ)
総太郎の挑戦的な目を见て、优那も表情を引き缔める。
「まだまだ戦意旺盛のようね。私をどう崩すつもりなのか、楽しみに见せてもらうわ」
「すぐに、楽しみなんて言ってられないようにしてやるぜっ!」
総太郎は前に出る。そして、踌躇なく刹涡冲を缲り出した。
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