(ライダースーツとは……似合うな、さすがに)
思わず优那の全身を见返してしまう。体型が分かるぴっちりとしたライダースーツに身を包んだ彼女は、いつもと印象が违って见える。完全に大人の女性そのもののたたずまいだ。
优那は小脇にヘルメットを抱え、扉を闭めつつ靴を脱いで道场に上がってきた。
「バイクに乗られるんですね、先辈」
「ええ、なにかと移动に便利だし、风が気持ちいいから好きなのよ。今度、后ろに乗せてあげましょうか?」
「それも悪くないですね」
女性の后ろに乗せてもらうというのは男として格好が悪いような気もするのだが、先ほど优那の姿越しにちらりと见えた赤い中型のバイクは、素直に格好いいと感じられるフォルムをしていた。乗せてもらえるならさぞ気持ちがいいだろう。
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「同年代ではツーリングに付き合ってくれる女の子はいないのよね。斤木総太郎、暇があれば免许を取りなさいな。私の余ったバイクをプレゼントしてあげるから」
「そ、そこまで甘えるわけにはいきませんよ」
「远虑しなくていいのに」
くすりと笑いながら、优那はライダースーツの前のファスナーを无造作に下ろし始める。
「な、なっ」
目の前で大胆な行为に出る优那に、総太郎はたじろいだような声を上げる。
だが。
「なにを慌てているのかしら、ふふっ。ちゃんと见てみなさい」
「あ……」
ファスナーの下には、レオタードを着込んでいたのだ。肩から袖にかけて青のラインで縁取られているが、それ以外の部分は白基调のデザイン。白のレオタードは优那の透き通るような肌とよくマッチし、これもまた似合って见えた。
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优那は足を上げてライダースーツを脱ぐ。下がレオタードだと分かっていても、総太郎は目の前で优那が脱衣する姿を见せつけられ、すでに鼓动を加速させていた。
(な、なんかエロいな……って、いかんいかん、これも优那先辈が俺を动揺させようとしているんだろうし、気を强く持たないと)
ライダースーツを脱ぎ终え、たたんでヘルメットと共に壁际に置き、优那は総太郎の正面へと进み出てくる。レオタードに身を包み、白のソックスを履き、鲜やかな长い金髪を背中に垂らした姿は、生徒会との决戦の最后に相まみえたときと同じ格好だ。レオタードだけはあのときのものと违っているが、いずれにせよ、すらりとしていながら女性らしい丸みのある肉感を备えた抜群のスタイルを惜しげもなく晒しており、これを前にしては男として性欲を刺激されずにはいられない。
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