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日文99(一)(77)



「そうよ、大変だったんだから」



 背后から声がして、総太郎はびくりとする。

 振り返ると、裸の优那があくびをしながら上半身を起こすところだった。彼女も毛布を羽织っている。

 腕を伸ばして伸びをしながら、优那はしかし眠気を感じさせないハッキリとした声を出す。



「あなたが気絶しちゃったから、后の始末は私がやったのよ。ちょっとセックスの前に消耗させすぎたのかしらね」

「す、すみません、手间をかけさせてしまって」

「まあいいわ、人の世话を焼くのは嫌いではないし。あ、私は昨晩胜手にシャワーを借りてしまったけれど、ごめんなさいね」

「いえ、それは全然构いません、ありがとうございます」



 优那は毛布を体に羽织ったままで、おそらくその下は裸なのであろう。そう思うと、少しドキドキしてしまう。
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「それにしても、昨日の胜负は楽しかったわ。お互い锻えて、また胜负をしましょう」

「……ええ。昨日の屈辱、必ず晴らさせてもらいます」

「いい目ね。そうこなくては面白くないわ」



 これからも、优那とは胜负を重ねていくことになるのだろう。そんな予感を総太郎は抱く。

 优那との胜负は自分を成长させてくれるという実感がある。その要因としては、彼女に対しては负けたくないという気持ちがひときわ强いせいなのだろう。

 腕前が互角のライバル同士であるというのもあるが、なにしろ抜群のスタイルを夸る彼女の体を好き胜手に犯すことができるというのは最高のご褒美なのだ。今回、それがかなわなかったことに対し、负けた悔しさと同等の口惜しさを覚えている。



(犯されるのも気持ちよくはあったけれど、やっぱり悔しいしな……次に胜负したときは、あの最高の体を隅々まで存分に犯してやりたい)
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 その思いを新たにし、総太郎は今后も优那に引き离されないように全力で锻えていこうと思うのだった。



「さて、话は変わるけれど……确か胜负の前になにか言っていたわよね、総太郎」

「あ、はい。沙织さんに话を通してもらう件についてですね」

「そう、それ。いいわ、それは伝えておいてあげる」

「ありがとうございます」



 胜败でなく胜负すること自体が条件ではあったので、このことについては约束通りではあるのだが、それでも胜って成し遂げたかったと総太郎は思う。
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