「优马君、ファーストキスはまだ?」
「っ、ま、まだっ……」
「そうだよねー。初めて彼女ができたのが、まだ2日前なんだもんね。うわぁ、なんだか、青春って感じ?甘酸っぱ」
「ふふ、だったらさ、优马君の初めて、お姉ちゃんがいただいちゃおっかな?」
「えっ、ちょっ、やめ……」
抵抗する间もなく、唇に柔らかな感触が押し付けられる。
さらに舌が口の中に入ってきて、舌を络めとられる。
唾液が流し込まれ、舌先に促されるままに饮み干してしまう。
巧みなキス技によって、悔しいが、思考能力がどんどん钝っていく。
(そ、そんな、俺のファーストキスが………)
いずれは彩加と。
そんな甘酸っぱい期待も抱いていたというのに。
悪魔のような従姉妹に夺われてしまうなんて。
やがて、唇が离れていく。
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「ファーストキスもーらい」
「気持ちよかった?この感触、忘れないでね」
「っ………」
「どう、优马?どっちとキスしたかわかる?」
「え………す、寿々姉?」
「えー、どうかなぁ」
「ふふ、教えないよ」
「ど、どっちなの?な、菜々姉だったの?」
「だから、内绪だってば」
「ひどいよ……」
「じゃあ、优马はどっちだったら嬉しい?」
「それは………」
思わず口笼る。
いくら経験不足の俺でもわかる。
この质问は地雷だ。
なんと答えても、嫌な未来しか思い浮かばない。
「ふふ、私だよね?」
「えー、私だよね、优马君?」
(ぶっちゃけ、どっちでも嬉しくない………けど………)
「ど、どっちでも……嬉しい……」
选択肢があるようでない质问とは、まさにこの事だ。
こう答える以外に、この场を切り抜ける方法などあるだろうか。
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「なんだ、やっぱ、嬉しいんじゃん?」
「私も嬉しいよ」
二人の声が明るく弾む。
対照的に、俺の心は沈むばかりだ。
「これから、私たちだけでなく彩加ちゃんともいーっぱいキスするだろうけど、ファーストキスを谁としたかは一生わからないままなんだよ。私かもしれないし、私じゃないかもしれない」
「そ、そんな……」
「これは、三人だけの秘密。大切な思い出にしよ、优马君」
(手锭嵌められて目隠しされて无理やりキスされて、大切な思い出と言われても………)
「ほら、もっとチューしようぜ」
「舌、出して。一杯キスしたら、ファーストキスの相手がどっちかわかるかもしれないよ?」
促されるまま、おずおずと舌を伸ばす。
その舌に、左右から二人の舌が络みついてくる。
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