「な、な、な」
「君はいつも寝るとき、うつ伏せ? 仰向け? どっち?」
「うつ......ぶせ......」
「じゃあうつぶせじゃなきゃ。できるだけいつも通りの方がリラックス出来るし、その方が起きた时に头も働くと思うし」
言われてゆっくりと身体を翻す。耻ずかしいとかみっともないとか。そういう感情より期待が胜ってしまった。しょうがない。全国の男子诸君がこの人とこの人のふとももの持つ魔力に胜てるとは思わない。なら俺がこの诱惑に负けてしまうのも必然で――――
くにゅり
「ふあ」
変な声が出る。脳に并べた言い訳と御託が水のように流されていく。そこに顔を埋めた瞬间から、论理と理性は使い物にならなくなり。耳が热い。頬が柔らかい。鼓动が止まらない。呼吸が治まらない。そんな稚拙な感想さえ述べられなくなりそうで。
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「ふともも、気持ちいいんだ。でも兴奋しすぎちゃだぁめ。リラックス、リラックス」
ふっくらした五指が头皮と髪の先の间にするりと侵入してくる。指の腹が描く半円が心地よすぎてうっとりしてしまう。火照り始めた脳が优しくほぐされていく。
「ほらほら、深呼吸だよー。私のふとももの间で、たぁっぷり深呼吸しようね。はい、すってー」
ゆっくりと息を吸い込んでみる。あのラズベリーみたいな匂いが肺いっぱいに広がる。アロマの匂いだと分かっているのに、まるで笹岭さん自身の匂いであるかのように错覚する。头の中が少しずつ笹岭さんと甘い匂いで満たされていく。
「はいてー」
またゆっくりと、今度は息を吐く。この匂いを自分の身体から逃がしたくない。行かないで欲しい。そう愿ってしまう。けど身体は惊くほど笹岭さんの声に従顺だった。半ば俺の意思とは无関係に、肺から匂いが抜けきるまで、头の中から笹岭さんがいなくなるまで息を吐き続ける。
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「またすってー」
「んああ」
言叶に操られるみたいに、胜手に口が开いて鼻腔が広がる。巡る、巡る。循环する。心地よさと甘い匂いと笹岭さんが俺の中に戻ってくる。呼吸しながらふぬけた声を出す。けど気にする余裕もない。
「ふふ。もうあたまとろけちゃったんだ。深呼吸するのじょうずだね。すぐとろとろになれてえらいねー」
また笹岭さんが头を抚でてくれる。指がつむじを通りすぎる度に何かと何かの境界线が暧昧になる。どろっどろに熔けて无くなっていく。
「それじゃあこれから、私から君にいくつか质问をします。私の言叶に続いて、『はい』と答えてください」
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