ばたんっ
笹岭さんがドアを闭める音にはっとする。歩くうちにいつの间にか彼女の部屋の中に居たらしかった。そんなことにも気づけないほどこの香りに梦中になっていた。外に漏れ出す事がなくなったそれが、部屋の中で少しずつ浓度を増す。熟れたラズベリーに周りを取り囲まれていくような感じ。
「......あれ? なんか眠そう? もしかしてちょっと疲れちゃってる? それともアロマが合わなかったりする?」
目を軽く细めた笹岭さんが、不意に俺を覗き込む。いつもより距离が近い気がする。いつもよりいい匂いがする。いつもよりどきどきする。多分だけど、违う。アロマは合っていないんじゃない。合いすぎてるんだと思う。
「や」
「ふふ、いいよ别に。惯れてないと眠くなったりぼーっとしちゃう人もいるらしいし。だから......」
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笹岭さんは俺から离れ、カーペットの上にちょこんとあひる座りをする。それから、自分のふとももをぽん、ぽんと叩くと。
「ひざまくら。兴味ない? すこーしだけならいいかな、なーんて」
しゅり。
かすかな衣擦れの音。なめらかな肌となめらかな布が静かに奏でたそれを、俺の耳は必死になって拾おうとする。笹岭さんがほんの少しだけスカートをまくる。ほんの少しだけ肌色の面积が増える。视覚と聴覚が脳に柔らかさを诉える。脳が欲にそれを伝える。欲に突き动かされた喉が胜手に鸣る。うるさい。
「え......いい、の?」
疑问を口にしながらも、意识と视线はとうにそこから逸らせなくなっていて。膝上数センチの仅かな楽园。プリーツスカートと绀色のオーバーニーの隙间からのぞく肌色の官能。つまりは絶対领域。
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「いいよお。分からないところを教えてもらうお礼、ってことで」
心が强く揺れ动く。いいのか。いいんだろうか。恐らく学园の大多数の男子の脳内で、夜な夜な邪な世界が缲り広げられているであろうそこを、俺の后头部が独り占めしていいんだろうか。
そんなことを考えつつも、体は正直で。既に彼女に背を向けて、少しずつ腰を落として、头をゆっくりと下げていて。けど。
唐突に背中に笹岭さんの体温を感じる。多分后ろから抱きつかれてる。どうしたんだろう。やっぱり膝枕をするなんて嘘だったんだろうか。そりゃそうだ。俺にとって都合が良すぎるそんな话......
「ちがうちがう。あおむけじゃなくて、うぅ、つぅ、ぶぅ、せぇ......?」
甘く可爱らしい猫なで声が耳たぶをくすぐる。わざとらしいくらいにはっきりと区切られた言叶が鼓膜を軽く揺さぶる。それだけのことで身体の芯がかあっと热くなる。心拍の间隔がぐんと短くなる。
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