だけど、男子高校生の健全な身体はとても素直だった。
「もう、こんなに……ふふ」
笑いながら、今までよりも强く太ももを押し当ててくる。
僕の股间は完全に勃起し、ズボンにはっきりとその形を浮かび上がらせてしまっている。
「っ―――」
柔らかな太ももにめり込む程の强さで押し付けられて、思わず声が出そうになるのを、千鸟先辈が掌で僕の口を覆って押し留める。
「声出しちゃ、だぁめ?」
目を白黒させている僕の耳元で嗫きながら、くすくすと笑みを零し、円を描くように太ももを动かす。
「分かってる?ここ、电车の中だよ?」
その电车の中で、このような悪戯を仕挂けてきている张本人の言叶とも思えない言叶を纺ぎつつ、僕の唇を割って、人差し指と中指が侵入してくる。
僕の舌が、先辈の二本の指に挟まれる。
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千鸟先辈の指。
何故か微かに甘ささえ感じる千鸟先辈の指の味に、头がくらくらしてくる。
「ふふ、梦中でしゃぶってる。私の指、美味しい?」
その问いに颔くのは屈辱的だったが、気づいた时には颔いてしまっていた。
千鸟先辈が僕の口中から指を引き抜き、唾液涂れの指に舌を这わせる。
ピンク色の厌らしい舌が、千鸟先辈の绮丽な指を这いまわり、僕の唾液を舐め取っていく。
现実とは思えない淫靡な光景に、鼓动がどんどん早くなり、股间に血が势いよく流れ込んでいく。
千鸟先辈の指を舐める舌、押し付けられる唇。
そんな光景を眺めているうちに、口内に唾液が溜まっていく。
「キスもはじめて?」
问われて、无言で、こくり、と颔く。
「そっか」
千鸟先辈が嬉しそうに颔き、至近距离で唇を尖らせる。
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所谓、キス顔。
僕がキスをするのを待っている。
(ファーストキスは絵梨と………)
そんな思いも过った。
だが、艶々と辉くぷっくりとした唇の魅力に抗う事はできなかった。
僕は吸い寄せられるように顔を寄せ、唇を重ねてしまう。
重ねた瞬间、ちくり、と胸が罪悪感に痛んだ。
だが、そんな罪悪感も、伸びてきた千鸟先辈の舌によって、舌を络めとられ、器用に扱かれるうちに桃色に涂り溃されていった。
千鸟先辈の両腕が僕の首に回され、后头部をロックする。
より深く、千鸟先辈の舌が侵入してきて、僕の口内を我が物顔に暴れまわる。
ゾクゾクとした快感に、思考能力がどんどん夺われていく。
(キスってこんなに……気持ちいいのか……)
生まれて初めて味わう感覚に、酔い痴れてしまう。
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