一瞬、何が起こったのかわからなかった。
だが、菜々姉の体势を考えれば、できる事は限られる。
「どう?膝裏に挟まれた感触は。太ももとふくらはぎに挟まれるの、结构気持ちいいっしょ。このまま―――むぎゅぅぅって缔め付けたり?」
「あぁっ、ふぁぁぁっ……!」
「むぎゅっ、むぎゅってマッサージするみたいに揉んでも気持ちいいっしょ」
「おっ、こ、これっ、やばいっ……あぁぁっ……」
「さらに、上下に动かすと、あはは、にゅぽにゅぽって凄いエロイ音がする?」
「ふぁぁっ、き、気持ち良すぎてっっ……おぁぁっ……」
荒い口调とは裏腹に、菜々姉は缔め付けすぎて痛くなる寸前、最高に気持ちいい感触になるように力加减を调整している。
自分でするオナニーとは比べるべくもない快楽。
あっという间に射精欲がぶり返すが、菜々姉はその予兆を察すると力を抜いて、决定的な刺激をくれない。
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これまでの人生で味わったことのない感触に、头の中がぐずぐずに溶けていくかのようだった。
「优马君、凄い涎出てるよ。気持ちいいんだね」
力が抜けた口の端から流れ落ちる唾液を、寿々姉が舐めとっていく。
「ほら、もう一度。何をどうして欲しいか言ってみな」
执拗に俺自身の言叶で恳愿させようとするのは、二人の常套手段だ。
后で文句を言おうにも、彼女たちは「优马がしてほしいって言うからやったのよ」と言い放つのだ。
―――私たち、优马が本当に嫌がる事はしたことないじゃない?
彼女たちはいつもそう言う。
だが、俺が望んだ訳ではない。
そう、言わされているだけなのだ。
本当なら、こんなことお愿いするのは嫌だ。
だけど―――。
脳裏に彩加の笑顔が思い浮かぶ。
彼女に嫌われるのは―――もっと嫌だ。
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「―――えて欲しい……」
「え、何?闻こえないよ」
「もう一度、もう少し大きな声で言ってみて、优马君」
「俺を………锻えて欲しい………」
俺の言叶を闻いて、二人がどんな表情をしたのかは、予想はつくものの、あまり考えたくはなかった。
「いいよ。だけど」
「ここですると汚れちゃうから、场所を変えましょう?」
するり、と目隠しが外される。
久々に浴びる光の眩しさに目を细める俺を见下ろす二人は―――玩具を前にした子供のような、辉くような笑顔を浮かべていた。
***
场所を変えた先は、浴室だった。
脱衣所で踌躇いもなく服を脱いでいく二人の従姉妹の、记忆の中にあるものよりも遥かに女性らしさを増した肢体に居た堪れなくなって、先に浴室に入って风吕椅子に腰を下ろす。
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