古めかしいテーブルや椅子、ソファなどが并ぶ中で、いくつか并んでいるビーカーだけが真新しいように见えた。
それぞれに、オレンジ色、赤、緑、紫、黄色など中身がわからない薄気味悪い液体が入れられている。
その周りには银色のケースに大切そうに入れられたいくつもの注射器。
何かの製造或いは実験だろうか。麻薬や覚せい剤の类と言う可能性もある。だとすれば纷れもなく犯罪だ。
兴味は涌くが、触る気にはならなかった。
一通り、部屋の中の物を映像に収めていく。
いずれにせよ、この映像を分析し、教职员に报告しなければならない。
その上で记事にし、大々的に発表する。
七不思议の一つ、その真実を暴いたとなれば、スクープ间违いなしだ。
新闻部の歴史に、自身の名を刻むこともできよう。
そろそろ撤収しようかと思ったところで―――突然、何の前触れもなく、部屋の扉が开いた。
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焦り、隠れようと思う间もなく、谁かが部屋に入ってくる。
「―――あら?」
中途半端な态势で固まっている僕を见て、小首を倾げる。
その相手を见て、僕もまた固まっていた。
何の冗谈かと思うような紫色の长髪に、カラコンでもつけているのか、紫色の瞳。
その细身の肢体を白衣に包んだ女性だった。
年齢は、僕よりも上。学生だとすれば上级生だろう。
大人と言われてもわからないほどの大人びた风貌の美人だった。
僕の脳裏に、《魔女》と言う言叶が浮かぶ。
ローブではなく、白衣ではあったが、魔女と形容するにふさわしい雰囲気をこの女性は放っていた。
「あ、えっと………」
なんとか言い訳の言叶を口にしようとする僕だったが、女性の视线が、僕が手に持つビデオカメラに动くのを见て谛めた。
「―――僕は、新闻部の熊崎晴夫です。七不思议の一つ、《魔女》の真相を确かめるためにやってきました」
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开き直って、女性にカメラを向ける。
「―――まず、胜手に部屋に入った点は谢罪します。贵女が《魔女》ですか?ここで何をしているんですか?夜间の学校を使用することについて、学园侧の许可を得ているんですか?」
立て続けに质问を口にする。
体力に自信はないが、女性一人に负けることはない、と思う。
いざとなれば隙を突いて逃げ出せばいいのだ。
それよりも、せっかくのチャンスなので女性から少しでも多くの情报を引き出そうとする。
カメラを向けられても、女性は动揺する素振りを见せはしなかった。
ただ、薄く笑みを浮かべる。
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