「け、けど、水着になる必要がありますか?」
「本来であれば必要ありません。ただ、源一郎様は施术の际に水着姿をご希望される事も多く。これは、ほんのサービスですのでお気になさらないでください。それよりも、穂村様もマッサージ、いかがですか?」
「ま、マッサージ………」
ごくり、と唾を饮み込んでしまう。
こんな水着美女にマッサージをされたら、いろいろとまずいことになりかねない。
(じ、爷ちゃんっ………)
あまり话したこともない祖父だったが、いつも厳格なオーラを身に缠っていた印象がある。
だというのに、これは………。
(まさか、単なるスケベじじぃだったんじゃ………)
そんな疑念を抱かざるを得ない。
「マッサージはお嫌いですか?」
若宫さんがしゅん、とした表情で首を倾げる。
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(ぐはっ、可爱すぎる………!)
上目遣いと言い、その表情は反则だ。
「い、いえ、お、お愿い、します………」
「畏まりました?」
僕が颔くと、満面の笑みに早変わり。
その変わり身の早さに若干の骗された感を覚えつつ、
「ええと、僕はどうすれば……?」
「まずはシャワーをどうぞ。その间に、準备をしておきますので。下はこれでお愿いします」
そう言って差し出されたのは、マッサージには付き物の、あの极小纸パンツだった。
***
シャワーを浴び、しばしの踌躇を挟んだのち、ええいままよと覚悟を决めて纸パンツを履いて戻ると、既に若宫さんは準备万端整えて待っていた。
ベッドは挂布団が外されて、敷布団の上にタオルが敷かれ、枕元にはアロマディフューザーが南国チックな甘い香りを漂わせている。
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傍らのナイトテーブルには何本かのボトルとタオルケット。
そして、水着姿の若宫さん。
思わずそちらに吸い寄せられそうになる视线を辛くもベッドに向けて误魔化す。
「お、お待たせしました」
「いえいえ。それではまずは、うつ伏せでお愿いします」
「は、はい」
微かな紧张を覚えつつも、ベッドにうつ伏せになる。
(ただのマッサージだ、落ちつけ、僕。変に意识するんじゃない………)
「それでは、失礼します」
ベッドの上に若宫さんが上がり、僕の太ももの辺りに腰を下ろす。
(うっ………)
互いに半裸状态。
素肌と素肌が密着する感覚に、思わず声が漏れそうになるのを何とか堪える。
(スベスベだぁ………)
「ローション垂らします。ちょっとひやっとしますよ」
「は、はい……んっ、冷たっ……」
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