そして、头の上には申し訳程度のウサギの耳。
やはり、どこからどう见てもバニーガールだった。
こんなボロい酒场には似つかわしくないようなとびっきりの美女。
しかも、何度も言うが、バニーガールだ。
「私に一杯奢ってくださらない?」
突然、目の前に华が咲いたかのようなバニーガールの登场に言叶を失う俺に、女がそんな事を言ってくる。
まるで、体中に络みついてくるような甘ったるい声音だった。
「な、なんで俺が………」
目线が泳いでしまっているのを自覚する。
顔を见れば、ハッと惊くほどの美貌。
かといって胸元を见れば、あまりにも深い谷间に眩晕がするし、くびれた腰や太ももを见ていると思わず口中に涎が溢れてくる。
结局、俺は耳まで顔を真っ赤にしながら、正面を向いている事しかできなかった。
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するり、と隣の席に女が座る。
グラスを握る俺の手に、女の指が络みついてくる。
柔らかくて、细くて、伤一つない指。
(白鱼の如き指ってのは、こういうのを言うんだろうな………)
ゆっくりと手の甲を指が这いまわる。
それだけで、股间が热くなってくる。
さらに、女がぐっと身を寄せてくる。
视界の端で、谷间がより深い峡谷を形作るのを确认して、ごくり、と喉が鸣る。
「―――お兄さん、羽振りがとってもよさそうだから?」
耳元に顔を寄せ、热い吐息とともに嗫かれる。
ぞくぞくと背筋が震える様な嗫き。
花の蜜のような甘い香り。
はっきりと、ズボンの中で硬くなっていく肉棒の滚りを感じる。
「―――わ、わかった。た、大将、この人にも酒を」
「エミリアよ、お兄さん?……ふふ、ありがとう」
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「伟い别嫔さんだな」
「あら、ありがとう?」
女の格好に鼻の舌を伸ばしながら、大将が酒を置く。
そして、俺に向かって下手粪なウインク一つ。
気を利かせたつもりなのか、话が闻こえない位置に移动して、女に见えないように亲指を立ててくる。
(余计なお世话だ………)
「あら。女が名乗ったのに、お兄さんはだんまりなの?」
「…。カーディフだ」
「家名じゃなくて」
「……。ライオネル」
「じゃ、ライちゃんね?」
「ライって………」
「だって、ライオネルじゃ呼びにくいでしょう?……ほら、乾杯しましょ、ライちゃん?」
すっかり女―――エミリアのペースに乗せられたまま、グラスの縁を合わせる。
エミリアがグラスに口をつける。
形のいい柔らかそうな唇が仅かに形を変えるのを见て、慌てて虚空に视线を逃がす。
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