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日文655(43)


(ここで问题を起こすわけには………)
「くしゅっ」
小さなくしゃみの音に、ハッとする。
「永尾、大丈夫か?」
「はい……でも、ちょっと寒くて……」
确かにいくらもうすぐ夏という季节でも雨に濡れたままでいれば、体温は低下していく。
ズボンを履いている自分でも肌寒く感じる程なのだから、スカートの永尾は尚の事だろう。
「タオルとか持ってないのか?」
「持っていたら、このままにしてないです」
「そ、そりゃそうだな………」
马鹿な事を讯いたと头を掻く。
外に视线を向ければ、雨はさらに激しさを増しつつあった。
「先生は持ってないんですか?」
「ああ、俺も何も………そうだ、ワイシャツでも羽织るか?これも濡れてるけど、何もないよりはマシだろう?」
残念ながら、俺もタオルなどは何も持っていなかった。 copyright nzxs8.cc
今、着ているワイシャツをつまんで寻ねてみると、永尾は首を横に振る。
「それじゃ、先生が风邪引いちゃいます」
「永尾が引くよりはマシだろ。俺の事は気にしなくていいから」
「…ありがとうございます」
「よし」
永尾が远虑がちに颔くのを见て、手早くワイシャツを脱ぎ、一応绞ってみてから、永尾に羽织らせる。
「……温かいです。先生の匂いがする」
「お、おう……臭かったらすまん」
「いえ、好きな匂いです」
「そ、そうか」
「先生、优しいんですね」
「き、教师だからな。当然だろ」
目线が空を泳ぎ、结局窓を叩く雨を眺める事に逃げる。
体が热い。きっと耳まで真っ赤になっている事だろう。
待合室に、濡れた制服姿の女子高生と半裸の高校教师。
谁かに目撃されたら、あらぬ误解を受けそうだった。
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(頼むから早く止んでくれ……俺の精神がもたん……)
视线は外に向けていても、意识はどうしても永尾に向いてしまう。
彼女の视线が、こちらに向けられている事に、鼓动が高鸣っていく。
「先生って……结构、锻えてるんですね」
「っ、そ、そんな事は……」
上半身裸姿を、教え子に见られていると思うとむずがゆくなる。
そのむずがゆさが鼻まで昇ってきて、
「はっくしょん!」
盛大なくしゃみとなって飞び出した。
「大丈夫ですか?先生、やっぱり寒いでしょ、それじゃ……」
「いや、大丈夫大丈夫!」
心配そうな顔をする永尾に手を振って答えると、その手を掴まれた。
「え?」
「じゃあ、こうしましょ」
永尾が距离を诘めてきて、俺の腕に自身の腕を络めるようにしてくっついてくる。
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